「渡瀬くんすごいよねー。相変わらずの人気。」




そう歓声が上がった正体は今、バスから降りてきた廉。




そしてここは大阪。




イコール学校の人たち以外にも人がいるわけで=歓声も倍。




「よく疲れないよね。私だったら絶対無理。」




私の言葉に夢愛もうなずいた。




「ほんと変装してきてよかった。」




「わかるー。」




私たちは囲まれる廉を見ながら速足でその場を立ち去った。




「そういやさー、さっき見て思ったんだけど相沢瞬もここの学校だったんだね。」




「あのさーほんと心寧ってそういうの興味ないよねー。」




「仕方ないじゃん。」




「知らないのがほんとにおかしい。」




す、すみませんねー。




同じ芸能人とか興味ないんだもん。