「今日は体育祭の実行委員を決めるぞー」

___桜の季節も終わり、制服が半袖に変わり始めた頃。

担任の一声で、周りがちらほらざわつき始めた。

「誰か立候補するやつはいないかー」

その声が響くと、一斉にシーン...となる教室。
...皆先生から目を逸らしたりして、どうにもやりたくないという感じだ。

...生憎それは私もなんだけど。

「んー...じゃあ先生が決めるぞー?えーと...結城!」

「.....え、」

「お前しっかりしてるし真面目だからどうだ?」

「...えっ...と...」

...うわぁ、...嫌そうな顔しすぎでしょ。
あからさまに感情を表に出す渉を見つめていると、
バチッ...と何故か目が合ってしまった。

...え、なんか今企んだような顔した??

「...じゃあ、東條さんとやります。」

.....はい???