「……………………………アイツと何かあった?
もしかして………………………知り合い??」

「…………………………………………………名前。
……………………咲々……………………。」

そう言うと

再び震えてガチガチと歯が鳴る。

路肩に車を停めて

「大丈夫。
大丈夫だから、大きく息を吸って。
ゆっくり呼吸をしてごらん。」と背中を擦ってくれる。

すぅ~。

はぁ~。

すぅ~。

はぁ~。

耳の横でこだましていた声が、静かになり始める。

ほぅ~。

大きなため息と一緒に、不安も外に出ていくようだ。

……………………………………………………。

「………………………………大丈夫?」

「……………………はい。」

久しぶりになった、この感じ。

幼稚園に勤めてからは、初めてかもしれない。