流されて付き合ってみたら意外と俺様でした



「どうしたの?いいよ、手を回して」

「えっと、肌になんて恥ずかしくて……」

「うぶだな」

諒太は香澄を立たして自分の腰に手を回さす

「ほら、カップル設定なんだからひっついてよ」

「香澄ちゃん笑顔ちょうだい」

香澄はひきつりながら笑う

う~、恥ずかしいよ~諒太くんに触れてるし、私の胸があたってるよ、ひっつきすぎだよね

樹里亜さんもこんなにひっついたのかな

諒太は香澄の腰にまた手を回し、ウェストを触って自分に密着させる

「いいよーカップルみたいで」

スタッフからは声がかかる
カメラマンの亮さんからは

「もっと笑って、香澄ちゃんは元気設定なんだから」

「はい」

諒太は香澄の頭を引き寄せて自分の胸にあてる

し、心臓の音が聞こえる、早い、緊張はしてるんだ、香澄はそっと顔をあげて諒太を見つめた

「オッケーです、次からは女の子だけ一人ね、樹里亜入ってー」

香澄は着替えにいった

「はあ~」

「どうしたの?香澄ちゃん」

「今日からきている諒太くんに触っちゃって、逆に触られちゃって恥ずかしくて……」

「幸太くんとラブラブだったからねー、社長が言うには幸太くんの知り合いみたいよ」

「そうなんですか?」

「まあ、幸太くんほど身長はないけど、幸太くんがバイト入れないから社長に紹介したみたいとはこの間聞いたけど」

「幸はじゃあ知ってるんだー、もう何も聞いてないしー」

「水着の撮影とは知らないんじゃないかしら?」

「でも二週間前に会ったのに……」

樹里亜が香澄を呼びにくる

「香澄、着替えた?」

「はい」

二人はスタジオに入る
諒太は私服で見学していた

社長が入ってきた、諒太と話をしている

香澄達の撮影が終わり着替えをすますと社長と諒太が入ってきた

「急だったから話してなくてごめんなさいね、彼、諒太くんは幸太の紹介で今日からバイトしてもらうわ

本当は幸太が入る予定だったんだけど強化練習で練習時間が伸びるらしくて入れないって連絡あってね、中学校の時の友達だそうよ」

「よろしくお願いします」

「で、車の免許を持ってるらしいからスタッフとして雑用と運転手もしてもらうからよろしくね」

「はい」

「初心者だからゆっくりね」

「わかりました」

「香澄も夏休みにはいったら免許とって欲しいのよ」

「あっ、はい」

「亜由美が辞めるからこれからは別々の仕事が増えるし、しばらくは二人で回さないと、夏休みは先撮りもするから忙しいわよ」

「じゃあ、私、もういいかしら、お疲れ様」

樹里亜は帰っていった
撮影だったから亮さんとでかけるのかな?

「じゃあ、私も帰るわ、長田さん戸締まりお願いね」

「はい、お疲れ様でした」

「じゃあ、私も失礼します」

「佐伯さん、送りますよ」

「いいよ、幸と中学が一緒ってことは、私の家のほうが遠いから、いつも一人で帰ってるし大丈夫、じゃあお疲れ様」

「じゃあ、これから移動とか待ち合わせとかあると思うんで、連絡先の交換はいいですよね」

諒太は軽くウインクした

「いいけど、あくまでも仕事だからね」

「ありがとうございます」

「同じ年だから、敬語使わなくていいよ」

「わかった、じゃあお疲れ様」

「お疲れ様」


夜、幸太からメールがきた

‘諒太に会った?’

香澄は電話する

「もしもし、ちょっと私に話してくれてもよくない?幸以外の人と撮ったことないのに、人見知りなの知ってるでしょ」

「ごめんな、中々モデルとなると人選に時間がかかってさ」

「私のことは引っ張りこんだくせに……」

「諒太としてどうだった?」

「恥ずかしくて顔ひきつったよ、幸以外の人に触るの初めてだもん」

「可愛いこというな、今すぐ抱きたい(笑)」

「幸はいいの?私が触られても……」

「嫌だけど、俺帰るのしばらくはこの時間なのにさ、俺一人の為にこれから撮影は無理だろ?」

「そう……だけど」

「しっかり拒否れよ、甘い言葉はかけるなよ、香澄も諒太のこと好きになるなよ、今度会ったらおしおきな」

「なんでよー相変わらず勝手だな」

「ハハッ俺らしいだろ?あっ、水曜日待っとけよな」

「この時間まで?」

「いや、いつもの時間で……強化練習始まるまで他の大学や、一般の人らが集合するまで夕食とる時間あるから飯は一緒に食えるから」

「わかった、じゃあ水曜日に」

水曜日、香澄は体育館の二階から練習を見ていた
相変わらず幸太のファンは多い、そしていつもの奏多くんからの

「香澄ちゃーん」

奏多くんに声援されちゃってる私、でも最近少し囁かれだしたんだよね

「雑誌の?」

「幸太くんも同じ雑誌だし本人?」

奏多くんには声はかけないでもらうように幸にいっとかないとな

私みたいな素人が見てもわかるくらい幸はうまくなってる

今日は気温が高い、体育館もだいぶ暑くなってきたし、幸なんてもう汗びっしょりだ

何枚シャツかえるんだろう、帰って洗濯もしなくちゃいけないから大変、何か私に出来ることはないのかなー

二階の手すりに手を置いて顎をつけて幸太をじーっと見ていた

ぼーっとみていると幸太が汗で滑った

「あっ」

他の部員に手を引っ張られて立ち上がった

(大丈夫かな)