流されて付き合ってみたら意外と俺様でした



「多分興奮が落ち着いたら大丈夫だと思う」

「そっか、頑張れよ」

「はい」

「香澄、コラーゲンはとっときなさいよ」

「はい、美味しいです」

「汁垂れてる(笑)」

幸太は香澄の口元を紙ナプキンで拭う

「香澄は相変わらず豪快に食べるな~(笑)」

「先輩は姉ちゃんを甘やかせすぎですよ、口小さいのに一口が多いんだよ」

「いやいや、晃太、それが可愛いんだよ、香澄って口いっぱい入れてハムスターみたいだろ?」

「そんなかわいいもんじゃないですよ」

「晃太くんは香澄のこと嫌なの?」

「嫌じゃないですよ、手がかかるとは思います、先輩に迷惑かけてると思うと申し訳ないんです」

「晃太、それが可愛いんだよ、完璧な女なんていないんだからな、樹里亜だって朝の姿は見れたもんじゃないから」

「本当ですか?」

「まあ、そうね(笑)それが家族よ」

「晃太も気を許せる女ができたらわかるぞ」

「そうですかねー、先輩は姉ちゃんに気を許してますか?」

「まあ、俺仕様に手なずけてる途中かな(笑)」

「そんな言い方したらあたし、ますます動物じゃん、熱っ」

香澄は運ばれてきた小籠包を頬張った

「言った側からやらかしてるし」

晃太はため息をついてあきれていた

「香澄のほうが年下みたいね(笑)」

「姉がしっかりしてないと下がしっかりするもんなんですよ」

「頼りにしてるよ、晃太」

小籠包をフーフーしていた

「香澄、学習してるじゃん、えらい、えらい」

幸太は香澄の頭をなでた
最後にデザートでしめて、四人は店を後にした

「ただいまー」

「おかえり」

「お母さんこれおみやげ、餃子持ち帰りしてきた」

「あら、ありがとう、ここって高級中華の店じゃないの」

「樹里亜さんのいきつけ、美味しいよ」

「うん、旨かった」

「お父さんとお母さんも行ったことないのに未成年の子供に先にいかれたわ~」

「稼ぐようになったら連れていってあげるね」




二週間後、香澄と樹里亜はスタジオにいた
水着の撮影だった

「香澄、ビキニ多くない?胸があるからかなー」

「樹里亜さんはやっぱり大人なのでセクシー系ですね」

「先に行くわね」

「はい」

やばいなー、お肉はみ出てないかな
自分のお腹を触る、亜由美さんがいったように食事に気をつけなきゃいけないかな

「健康的でいいですよ」

長田さんのフォローが入った 

「ありがとうございます、今日は亜由美さんは入ってないんですね」

「大学が忙しいみたいですよ」

「あっ、短大生でしたよね、就職するのかな」

「するでしょうね、モデルだけでは……」

樹里亜さんはしゃべりもできるし頭の回転も早いからレポーターの仕事があるからやっていけるのか

仕事のオファーがくるって有りがたいことなんだな
何でも出来ることはやっていこう、どんな道に進むかわかんないけど……

香澄もスタジオに向かう
スタジオにいくと男性モデルが来ていた

「初めまして、今日が初めてなんでよろしくお願いします、大久保諒太(おおくぼりょうた)です」

「初めまして佐伯香澄です」

「幸ちゃんが忙しいからバイトらしいわよ」

「そうなんですね、若いですね」

「大学生みたい」

「じゃあ年上ですかねー」

樹里亜は次の水着に着替えにいく

「香澄ちゃん入って」

「はーい」

諒太とツーショットで写真を撮っていく
諒太に腰に手を回される
香澄は諒太の方を見た、諒太はにっこり笑って

「すみません、つい」

「あっ、びっくりしたので……」

幸以外の人に触られるなんて初めて……
なんか初めての割に女性の扱いに慣れてる?

「オッケーです、諒太くんも衣装チェンジで」

「はい」

二人は控室にむかう

「あの、僕、白城大学一年です、佐伯さんは高園なんですよね」

「うん、同じ年なんだね、よろしく」

別の控室に入っていった

「どう?一緒に撮ってみて」

「同じ年みたいです、腰に手をまわされました、幸以外に触られるの初めてなのでちょっとびっくりして」

「幸ちゃんヤキモチ妬くわよ、自分の代わりに入ったモデルに香澄を触られたなんて知ったら」

「私もそう思いました、初めてなのに慣れてる感じがしました」

「まあ、仕方ないわよね、幸ちゃんが出来ないのがいけないんだもん」

幸は今、バスケに忙しいもんね、今日みたいな平日の夜なんて来れないし
雑誌をめくると幸太が載っていたが単独だった
これも土日のどっちかの夜だよねー
樹里亜は控室を出ていった

「香澄ちゃん、髪形変えますよ」

「あっ、はいお願いします」

ポニーテールにしてもらい香澄もスタジオへ

香澄の番になる、ビニールシートにパラソルのセットで香澄が座る

諒太がパラソルの軸を持ってポーズをつけて立っている

「次、香澄ちゃん、立って諒太くんの腰に手を回して顔だけこっちにちょうだい」

えー、触るの?香澄はためらっていた