6月の最後の日曜日
香澄と晃太は高園大学に来ていた
晃太がいくので仕事は休みにしてもらい樹里亜さんと合流することにしていた
幸太達一年は体育館内の準備をしてすでに練習に入っていた
「かっこいいー先輩……でもさすが他の人らも背が高いな」
「晃太は今身長いくつ?」
「175……低いよな~190近くがゴロゴロいるし」
「その分他でカバーすればいいじゃない、低い人もいるじゃん」
「うん」
「あっ、樹里亜さん来たみたいだから門までいって連れてくるね」
香澄は合流し幸太の試合を観戦した
幸太は二試合とも選抜で出場した
「樹里亜、インタビュー行くぞ」
「はい、じゃあちょっと待っててね」
樹里亜が高園大学の監督に挨拶にいく
「監督、きょうはインタビューお願いします、それと国体の監督に就任したわけですが今日の二つの大学からも有力候補がいると聞いてます、もしよければ選手のインタビューもとりたいのですが……」
「あーそうだな、まだ正式決定ではないがあくまでも候補だがうちの大学から田渕、瀬戸、相手チームから向井、松田を呼んできてくれ」
「はい」
えっ、幸ちゃんにインタビューするの?
わー、恥ずかしいな
樹里亜は四人にインタビューしていく
「お疲れ様です、次は瀬戸選手です、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「えー試合を終えての感想をお願いします」
「そうですね、今日は……まあ調子はよかったですね、プッごめん、ちょっと止めて」
幸太は笑いをこらえることができなかった
「ごめん、これテレビ?雑誌?」
「両方だよ、真面目に聞いたのにちゃんとして」
「はい、じゃあもう一回」
深呼吸する
「はい、今日は調子はよかったですね、体力もだいぶついてきたので二試合使ってもらいました、怪我だけはしないように気をつけたいですね」
「ありがとうございます」
樹里亜は相手チームの二人にインタビューしていく
「幸太、姉ちゃんだからって気を抜きすぎ」
「だって、先輩、やっぱ笑ってしまいますよ」
「瀬戸のお姉さんなのか?」
監督が聞く
「はい、そうです、似てますでしょ」
「うーん、よく見ないとわからないな」
「監督、幸太もモデルしてますよ」
「まあ、バイトしてる奴もいるんだから練習に来るんなら別にいいぞ、バイトで疲れて練習ができないのは困るが」
「幸太の彼女も今日来てるよな、俺は可愛い系が好きだから樹里亜さんより香澄ちゃんかなー」
「田渕先輩には紹介しません、香澄は俺の彼女です」
「サインくれよ」
「サインくらいならいいですよ」
「ちょっと幸ちゃんうるさいよ」
樹里亜に怒られた
「すいません」
「二人はもういいぞ」
「はい」
樹里亜は残りの二人のインタビューを終えて最後に監督にまとめてもらう
「すみません、うるさい弟で」
「いや、生放送じゃないし、かまわないよ、まさかお姉さんとは思わなくて」
「では最後に意気込みを」
「若い力がどんどんでてきているから楽しみです、期待しててください」
「ありがとうございました」
ふう、もう幸ちゃんはー
「お疲れ様でした、すいません弟が止めてしまって」
「いいんじゃない?おもしろいし、偶然だよね」
「はい、まさか呼ばれるとは思わなかったので」
「じゃあ、今日は解散で」
「お疲れ様でした」
樹里亜はコートに戻る、体育館は片付けに入っていた
「あっ、樹里亜さんお疲れ様でした、幸がインタビュー呼ばれてびっくりしました」
「もう笑って一度止まったわよ、恥ずかしかった」
「先輩らしくないよね」
「晃太はほめすぎ、幸はカッコいいけど、お調子者の時もあるよ、よくからかわれるもん」
「いいじゃん、カッコいいのにおもしろいってモテる要素だよ、やっぱり尊敬するなー」
「香澄、みんなでご飯食べにいこうぜ、門で待ってて」
「はーい」
「香澄ちゃん、俺も試合出たのわかった?」
奏多が話かける
「うん、わかったよ、よかったね」
「やったー」
「はい、終了~」
奏多は幸太に引っ張られて去っていった
三人が門で待っていると幸太がやって来た
「おまたせ、どこ行く?」
「個室があるとこがいい」
「じゃあ、樹里亜が決めて、詳しいだろ?」
「じゃあ、予約する」
四人は樹里亜の希望で中華の店に入った
「こんなとこ入ったことないね、姉ちゃん」
「私は樹里亜さんとランチに来たことある」
「晃太、今日の試合どうだった?」
「すごく動きが速くてびっくりしました、高校と全然違います」
「俺もみんな上手い人の集まりだから俺らの部活の実力ではきつかったぞ」
「今日も大きい人が一杯で俺の身長だと低いから速さをつけようと思いました」
「それも武器だな(笑)、勉強も頑張ってるか?」
「はい、今テスト前で部活休みなんですけどなんか覚えたことが全部飛んだような気がします」
「それ、駄目じゃん、そんなんなら誘わなかったよ」



