流されて付き合ってみたら意外と俺様でした



「女はちゃんと彼女扱いしてほしいのよ」

「男は紹介して彼女の事を好きになられたら嫌だよ」

「いっちょまえにー、彼女できたの?」

「できてないけど好きな子はできた……彼氏はいないみたいだけど好きなアイドルがいるみたいでテレビでみるとはぁって思うよ、やっぱりテレビの人とはいえカッコいい人が好きなんだと思うと俺なんてって思うし……って俺の事はいいんだよ、じゃあ先輩とケンカしないでね、おやすみ」

晃太に好きな人ねー、まあ高2だもんね、おかしくないか

男のほうがヤキモチやきなのかな、幸に紹介してもらえるような彼女にならなくちゃねー

寝よ、寝不足はお肌の敵、ナイトクリームをたっぷり塗って香澄は眠りについた



次の日、大学終わり事務所に寄る

「サインね、そうねもうそろそろ香澄もサインを読者プレゼントにしてもいい頃ね、樹里亜と幸太はローマ字なのよ、亜由美は漢字、香澄はそうねー、香の日の部分を♡にして、澄を書いた後に下にアンダーバー引いてからの右端に♡つけましょうか、こんな感じでね、香澄のイメージは可愛らしさだから」

「はい、ありがとうございます」

サインできた、練習しなくちゃ

「じゃあ、現場行ってきます」


夜、晃太にサインを渡す

「はい、これでいい?」

「ありがと、ぷっ、ハートって姉ちゃんのイメージじゃないな」

「社長が考えてくれたのよ、可愛らしさなんだって」

「化粧にみんな騙されてるし(笑)性格はみんな知らないもんな」

晃太に久々のエルボーをくらわせる

「イテェってもう(笑)」

「何してるの?」

「晃太にエルボー」

「姉ちゃん、性格は雑誌には載らないからさー」

「姉弟ゲンカはもういい年なんだからやめなさいよね」

「ケンカじゃないよー、生意気なのよ、この口が……」

晃太の口をつまもうとする

「母さん助けて、これ先輩にいいつけるよ」

「いいよーだ」

香澄は舌をベェーと出す

「今の顔写真撮りたかった、流出するよ(笑)」

「ダメですぅー」

「はい、シュークリームいる人こっちきて」

香澄と晃太は黙ってイスに座った

「夜の甘いものはモデルにはやばいんじゃないのかなー」

「たまにはいいのよ、ストレス発散」

「ストレスなら辞めろよな」

晃太は小声で言った
あっ、心配してくれてるのか

「大丈夫よ、連休明けには幸ともちゃんと話すから」

香澄も小声で晃太に言った

晃太のさりげない気の使い方も嬉しかった、今できることをきちんとしよう、幸にも自分の気持ちをちゃんといって不安をなくそう、香澄はシュークリームを大きな口をあけてかぶりついた

「ぷっ、でけえ口(笑)」

「おいしー」

お互い忙しい日々がすぎメールや電話のやりとりでゴールデンウィークも終わった

「玲奈~今日授業終わったら少し時間ある?」

「いいよー、じゃあまた、後で……」

昼休みに約束をして待ち合わせをした

「珍しいね香澄から平日誘ってくるなんて」

「ごめんね、最初だけ一緒に体育館についてきてほしくて……恥ずかしいの」

「なんだ、瀬戸くんに会いにいくの?」

「上からちょっと見てみようと思って、水曜日はバイト休みなの、でも避けてたのね、でもそれじゃいけないって思って」

「水曜日は見学に行こうと決意したの!」

香澄は右手をぎゅっと握りしめ決意表明をする

「体育館に行くだけで大袈裟だよ(笑)」

「私には勇気がいることなの」

「瀬戸くんに向けられる声援に堪えれるか?」

「それもある、けどね聞いて、私を紹介したくないみたいなの、ひどくない?」

「うーん、どっちの意見もわかるわー、香澄が普通の子ならね……」

「最近、バイトも慣れてきて楽しくなってきたの」

二人は話ながら体育館についた

「こっちよ」

玲奈についてきてもらったのは彼氏のフットサル同好会が雨の日に筋トレでこの体育館を使うためバスケをしてるところをたまに見ると聞いていたからだ、玲奈もマネージャーで入っている

「わっ、もう見学結構いるね、ここから見れるのよ、コートが2つあるから男子と女子なんだけど奥が男子なの」

「だからファンの子は奥から詰めていく感じよ、基本静かに、で試合形式の練習の時だけ声援はオッケーらしい、まあ後半になるわね」

ふんふんと玲奈の説明を聞きながら奥には行かず手前で体育館を見下ろした
しばらく待ってると幸太達一年が準備のため体育館に入ってくる

「瀬戸く~ん」
「幸太君~」

「まだ練習前だからね(笑)」

「やっぱり声援はかかるんだね」

「まあ、香澄にはつらいけど一番人気よ」

「うん、仕方ないよカッコイイもん」

「ノロケか(笑)」

「へへっ」

先輩達も合流して練習が始まる

「あたしもさ声援は聞くけどバスケを見ることはあまりないけど瀬戸くんやっぱり上手いねって香澄、何泣いてるの」

「本当に見るの久々だったの、顔つきもシャープになってる、食事ちゃんと食べてるのかなとか考えちゃって……」

「入学式以来?」

香澄は頷いた

「うん」