流されて付き合ってみたら意外と俺様でした



「じゃあ、あまり会ってないの?」

「うん、玲奈と逆になっちゃうね、今日久々に会ったの、私もバイトが忙しくて、休みでも幸は練習で、結構幸でもきついみたいで電話が精一杯でね」

「そっか、まあ高校の時も部活大事だからって告白断ってたくらいだから仕方ないね」

「うん」

あれだけ私とヤりたいっていってた幸はバスケ部の練習に参加しはじめると会ってくれなくなった

まあ練習がハード過ぎて体も毎日筋肉痛といっていた、こっちも幸に抱かれた次の日は筋肉痛なのに……全く男は勝手だな

大学は私の家と反対方向だから自分の家を通りすぎてわざわざ家族がいるうちには来ないか……

あたし欲求不満なのかな!
えっ、もしかして幸に抱かれるのを待ってるのかな、でも私も忙しいしね、うん気のせいだよ

式の間、香澄の頭は幸太のことで一杯だった、私と来てるのに友達を選んだのがちょっとくやしかった

友達優先になるのかなー



「香澄、香澄ってば」

「あっ、すみません樹里亜さん」

「何ぼーっとしてるの?」

入学式から3日たっていた、結局入学式の後もバスケ部一年で食事に行くからと一緒に帰れず、大学でも会えてなかった

「樹里亜さん、会えないと別れますかね」

「幸ちゃん?」

「はい、卒業してから大学の友達を優先しはじめて同じ大学なのに全然会えないんです」

「私が帰ってもご飯は用意してくれてるけど部屋から出てこなくなったから寝てるんじゃないかしら」

「それはやっぱり疲れてるんですね、じゃあ仕方ないです、ありがとうございます、それが聞けただけでも安心します」

「お昼は一緒に食べないの?」

「バスケ部の人が四人同じ学科にいるらしくてその人達と食べるって、まあ高校の時もお昼はそれぞれ友達と食べてたのでそれはまあいいんですけどね」

「香澄から会いにいけば?」

「私からですかー?」

「そうよ、動けるほうが行動するのよ、何もせずに待ってるだけじゃだめよ、水曜日は休みにしてるんだから水曜日だけでもお昼は一緒に食べようとか、幸ちゃんの授業とか把握してる?」

「いえ、まだです」

「まあ、慣れたらまた、香澄に寄ってくるわよ(笑)」

「はい」

私も自分の事ちゃんとしなきゃなー、メイクも今度長田さんに教えてもらおう

香澄はスケジュール帳を確認していた



一ヶ月も過ぎた頃、夜、幸太からの電話だった

「香澄~禁断症状でそう~」

「何よ、友達と楽しくしてるんでしょ」

「楽しいよ、楽しいから厳しい練習にもついていけるし、でも、もう1つ大事なものが俺にはあるだろ?わかるよな」

「あたし?」

「もちろん」

「会うっていわないから覚めてきてるのかと思ってた」

「あのな~男は色んな事を同時にできない脳なんだよ、頭の中にはあるんだよ香澄のことも目をつぶると香澄の体つきも思い出して、いや目をつぶらなくても妄想して……」

「わかった、言わなくていいよ、幸の気持ちはわかった、私も会いたいよ」

「俺もヤりてえ」

「私は会いたいって言ったの!」

「会ったらヤルだろ?」

「しないよ、大学で会えばいいじゃん、ゴールデンウィークも練習でしょ」

「遠征がある」

「私も樹里亜さんと泊まりの仕事あるから……」

「樹里亜と泊まりかよ、俺じゃなくて」

「夏休み特集でね、ちょっと穴場スポットとか訪れて紹介するんだよ7月号だよ」

「香澄との撮影が被らないからなー、この間樹里亜と撮ったのに香澄は別の仕事だったしな」

「亜由美さんとだったのよ」

「いつ、会える?」

「ゴールデンウィーク終わってからの水曜日に授業終わって体育館に行ってみるよ」

「お前最近雑誌出てるから眼鏡とか帽子被ってこいよ」

「眼鏡は最近かけてるよ」

「部員が香澄を紹介しろってうるさいからさ、忙しくてって断ってるんだから」

「なんで?」

「香澄のことかわいいっていうからに決まってるだろ、奏多なんか会ってるからうるせーの」

「紹介できないんだ、私の事……」

「嫌、そういう方向じゃなくて香澄の事を好きになられたら困るから」

「じゃあまた、バイバイ」

香澄は電話を切った
もう、紹介してくれてもいいじゃん、堂々とできないのかなー、この仕事してるから?

最近やっと仕事も楽しくなってきたのになー、恋愛との両立はできないのかなー

「姉ちゃん」

「晃太、何?」

「サイン頼まれた、これ色紙預かったんだけど……」

「サインなんて書いたことないよ、明日事務所行くから社長に聞いておくね」

「うん、さっき先輩と電話してた?」

「聞こえた?」

「ケンカした?」

「ケンカではないよ(笑)最後の聞いてた?」

「うん、聞こえた」

「卒業式と入学式しか会ってないの」

「それは長くない?」

「大学の練習きついみたいでね、前は幸も私の仕事の時も顔出したりしてたけど帰ったらもうしんどいみたい、まあ大学から自分家通りこしてうちまでこないよね(笑)」

「でも大学一緒にしたのに……」

「バスケ部の人とつるんでるし広いしどこかで待ち合わせでもしないと会えないかな、それをしてくれないからまあさっき切っちゃったんだけどね」

「先輩は男にも人気あるからなー」

「私の事を友達に紹介してくれないのよ」

「先輩なりの気遣いじゃないの?最近雑誌よく出てるし、知られてきたから俺もサイン頼まれたんだしさ」