「姉ちゃん、お母さんが何か飲む?って、寝てるし」
晃太はスケジュール帳を見た、今日の日付のところを見た
【幸に携帯ケースをプレゼント、幸からはこのスケジュール帳を買ってもらった】
「書きながら寝るなよ、もう字がミミズになってるし」
晃太は明日のスケジュールを見て目覚まし時計をセットした
こんな抜けてる姉ちゃんのどこがいいんだろうな、先輩は……
布団をかけて部屋の電気を消した
朝、目覚まし時計で香澄は起きた
あたし、そのまま寝ちゃったんだ、痛たた、うつ伏せになってたから首と腰が痛い
リビングにおりていく
「あっ、おはよう、晃太が目覚ましかけてくれたの?」
「そうだよ、書きながら寝てたから、見たら今日早いし、しっかりしろよな」
「ごめん、ありがと、晃太はしっかりしてるよね(笑)」
「姉ちゃんがちゃんとしないと……先輩は姉ちゃんのこういうとこ見てないからわかんないんだよー捨てられるなよな」
「多分こういうとこもいいって言ってくれるよ、晃太みたいに世話やいてくれるはず(笑)」
「まあ仕事するんなら朝はちゃんとしろよな、俺だっていつも部活が朝からじゃないんだし」
「はーい」
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
「はい、香澄、ご飯」
「いただきます」
「晃太の言う通りよ、眠くなる前に帰ったら次の日のタイマーをしておくようにね、みんなに迷惑かけないように」
「うん」
着替えて香澄も家を出た
今日はお正月のリポーターと午後から撮影か、4時頃終了予定かな
「おはようございます」
「おはよう、香澄」
昨日遅かったのに爽やかな笑顔
「樹里亜さん、昨日は遅かったんですよね、朝強いんですか?」
「昨日は11時半くらいだったかしら、うちに来てたんでしょ?」
「あっはい、買い物いって夕方からですけど」
「幸ちゃんが起こしてくれるのよ、夜が遅い時は、私のスケジュールも熟知してるからね(笑)」
「私もお風呂に入ったらすぐ寝ちゃってて弟がタイマー入れててくれてました」
「幸ちゃんみたいね(笑)」
「しっかりしないとですね(笑)」
「いいのよ、幸ちゃんに甘えとけば意外と世話好きだから」
「樹里亜ちゃん、おねがいしまーす」
スタッフの声がする
外だったらメイクも衣装も自分でしないといけないしな、私は何か役に立ってるのかなー?
午前の仕事を終えてスタジオに入る
「樹里亜さん、お昼買ってきますよ、何か食べたいものありますか?」
「肉まん買ってきて」
「じゃあ、行ってきます」
しばらくすると亜由美が入ってきた
「おはようございます」
「おはよう」
「あれ、1人ですか?香澄ちゃんは?」
「お昼を買いにいってる」
雑誌を読みながら樹里亜はそっけなく返事した
香澄が戻ってくる
「帰りました、あっ、おはようございます」
「おはよう」
「はい、樹里亜さんどうぞ、お弁当も買ってきたのでおかずも少し食べてください」
「香澄ちゃん、これから撮影だからそんなに食べたら衣装あわなくなったらいけないでしょ」
「そうなんですね、わかりました」
「後で食べるわ、ありがと」
樹里亜は肉まんを少しずつ食べる
そうかーそういうことも考えないといけないのかー
香澄は自分用の肉まんをかぶりついた
「かわいいわね、香澄(笑)」
「ふぁい?」
モグモグと口いっぱいに頬張っていたところでドアが開き幸太がはいってくる
「ちぃーす」
「幸太くん!今日撮影で?」
「いや、香澄がここで仕事上がりだから来た、ぷっ、香澄ハムスターかよ、口一杯じゃねーか」
「うん、お腹減った」
幸太は買ってきたコンビニの袋の中をみた、中からジュースを出す
「これ、香澄のだろ?」
香澄は首を縦にふる
「少し貰う」
幸太は樹里亜のパックのコーヒーも開けて樹里亜に手渡す
「すみません気づかなくて」
「いいのよ、幸ちゃんがしてくれたことだから香澄は気にしないで」
「いつも幸太くんのフォローはさりげなく優しいですよね」
亜由美は幸太を褒める
誰も亜由美の発言に同意せずシーンとなる
「幸、肉まん半分食べる?」
幸太に食べかけの肉まんを差し出す
「これは半分というのか?三分の一じゃないか」
樹里亜に笑われた
「香澄の一口は大きいからね(笑)」
「二口食べた」
幸太に差し出していた肉まんを引っ込めようとする
「もらう」
幸太は香澄の手をとり、自分の口へもっていく
「ごちそうさま」
香澄は真っ赤になった
「ち、ちょっと普通に食べてよね」
香澄は照れながらお弁当を出す
相変わらず人前では恥ずかしい香澄だった
「香澄ちゃんお弁当食べるの?」
「はい、朝から何も食べてなくてさっきからグウグウ鳴ってます
いただきます、樹里亜さんはミニ弁当ありますから撮影終わったら食べてくださいね」
「ありがと」



