「男だけでいったの?」
「いや、女子バスケと合同、俺のことより姉ちゃんこそイブなのに先輩は?」
「明日会うよ、今日はバイトあったから」
「今日部活に顔出してくれたんだよ、カラオケも誘われてたけど断ったからデートですかってみんなに聞かれてたけど」
「一応終わってから電話したよ、疲れてるなら明日ゆっくり会おうっていってくれたの」
「あっさりしてるなー、そこは多少無理してでも会いたいっていうところじゃねえのかよ」
「幸が言ったんだし、いいの、きっと声で疲れてるってわかってくれたんだよ」
「先輩がすげえわ」
「二人ともご飯食べなさい」
「はーい」
しばらくしてお父さんがケーキを買ってきてくれて、佐伯家は家族でイブを過ごした
香澄は部屋に上がりベッドに横になる
お腹苦しい~食べ過ぎた~でもご馳走にケーキに……香澄は満足してゴロゴロしていた
ふいに幸太の事を思い出した
……今、幸って1人だ……
お父さんも樹里亜さんもまだ仕事だ、やっぱり晃太の言う通り少しでも会えばよかったのかな……
11時くらいには樹里亜さんも帰れる予定だったけど
香澄は幸太に電話したが出なかった
出かけてる?誰かと?不安がよぎる
30分後幸太から電話がかかってくる
「香澄?どうかした?」
「あっ、別に用事じゃないんだけど、今日部活に出てたんだってね、晃太から聞いて」
「ああ、身体動かしたくて行った、さっきも走りに出て風呂はいってた」
「あの、ごめんねイブなのに少しでも会えばよかったねってちょっと思って」
「明日会えるから大丈夫だよ、覚悟しとけよ」
いつもの幸だ、よかった
「覚悟って何のかな~(笑)」
「わかってるくせに」
「わかりませーん、明日ケーキ一緒に食べようね」
「10時くらいには起きろよな」
「頑張ります(笑)」
香澄は電話を切った、電話だけでもしてよかった、2日会ってないもんね、これからはそういったことが当たり前になってくるし玲奈だって不安がってた、毎週会ってたのが段々延びてきて、明日、玲奈達はどうなるんだろう……
考えながらいつの間にか眠りについた
そして次の日、玲奈はハンバーガーショップで彼氏を待っていた
隣に彼氏が座った
「義(よし)くん、ごめんね、忙しいって言ったのに……クリスマスプレゼント渡し……」
玲奈は涙が出てきた、小さな包みを泣きながら渡す
「玲奈、ありがとう、俺からも」
義くんは涙を拭いてくれた
「わ、私のこと嫌いになった?邪魔に……っとか、なら直すし、どうしても好きな人できたとかいうんなら、私……」
「玲奈のこと好きだよ、実はサークルで遠征行く回数が増えてきたんだ、そうなるとお金がかかってバイトしなくちゃならなくて、親にも大学のお金出してもらってるからさすがにもう自分でなんとかしないとな」
「それならそう言ってくれたら……バイト遅くなるから電話もできないしメールだってバイトだけの短い文章じゃ不安で勉強も手につかない、義くんと一緒の大学行きたいのに……」
「ごめんな、文章で好きとかうつの恥ずかしくて、勉強の邪魔もしたくないし」
「逆に頑張れないからちゃんと言ってほしい」
「うん、わかった、今日も11時からバイト入るんだよ年明けたら遠征あるから出来るだけバイトしようと思ってて、玲奈の受験が終わって卒業したら旅行にいこうな」
「旅行?」
「うん、本当はサプライズにしたかったけど玲奈がそんなに泣くとは思わなくて、いつも明るいからさ」
「うれしい!じゃあ、あと初詣だけ一緒に行って、合格祈願したいから、受験頑張る」
「うまくメール返せないけど玲奈のことは告白した時よりずっと好きだから、不安にさせてごめんな、明るい玲奈が好きだよ、あと少し頑張れ」
隣で頭をなでてくれた
「うん……うん、よかった義くんに好きな人ができたのかと思ってずっとモヤモヤしてたの」
「玲奈のことだから何でも言ってくると思ってたからまた違う一面を見れたな」
「ごめんね、またじゃあ、連絡してよ」
「うん、悪いなゆっくり出来なくて、また連絡する」
義くんは帰っていった、よかった
玲奈は香澄に電話した
「は……い」
「香澄寝てたの?」
「玲奈?何時?」
「10時」
「やばい、起きないと、あっ、どうだった?」
「おかげさまで大丈夫だったよバイト増やした理由も会えなくなった理由もわかったし会ってよかった、これから勉強頑張る!ありがとね香澄、じゃあ瀬戸くんによろしく」
よかった、玲奈
あっ、急いで支度しなくちゃ、玲奈と話してる間に電話入ってるし
‘今支度してる、とりあえず幸の家に行くから待ってて’
そう送ると急いで着替え、洗顔、髪を整え家を出た
「おはよう」
「やっと来た(笑)」
「ごめん、玲奈からの電話で起きて少し話してたの、大丈夫だったみたい」
「寒いから入れよ」
「あっ、うん」
「何飲む?」
「お腹減ったからホットミルクにしようかな」
「朝飯食ってないのかよ」
「だって起きてすぐ支度して出てきたから、すぐお昼だし」



