お互い訳も分からずまま、立ち尽くすことしかできないでいた。 すると… 「あ、えーと……どうぞここに座ってください」 そういった先輩はさっきまで自分が寝ていたソファーに手の平を向けた。 「あ、いえ…どうぞそちらがお座りください……私はあの椅子に座りますので…」 そう言うと、美優は小さい教室の隅にある学習机とセットになっている椅子を教室の中心へと引きずった。 「あ、あぁ悪いね」 ガタンと音をたたせ、美優は椅子に腰を下ろした。 先輩もソファーに座った。 向かい合わせで座った。