それからのバレーは全然集中して出来なかった。 何をしたか、あまり覚えていない。 ――――――― 「みーゆっ!」 「へっ?」 「もーさっきから上の空ですけどー?」 「え…」 「ごはんのときくらい楽しくしよーよ」 「あ、あぁごめんごめん」 「気にしないで」 「え?」 「体育のとき言ったこと」 美月は箸を進めながら言った。