……ん? 玄関からドアを開ける音が聞こえた。 帰ってきた…? そして、リビングの扉が開いた。 「おっ…ただいま」 「あ、おかえりなさい……」 先輩がどこからか帰ってきたようだ。 「あっお先でした!お風呂」 「うん。って髪!」 「あぁ、ドライヤーとか分かんなかったんで…」 「そっか、ごめんね…来て」 「は?」 扉の前に立ったまま優斗は美優に手招きをする。 「おいで…ドライヤー」 「あぁ…すみません」 美優は立ち上がり、優斗の背中を追った。 .