二人は物音をたてないように慎重かつ、速く走った。 「いるならでてこーい」 後ろからは先生の声と、懐中電灯の光。 「どうしよう…」 「え?」 「どこに隠れる?」 「あ、教室!」 「やっぱり?」 優斗は分かっていたかのように、笑いながら言った。 そして、ふたりはあの教室へと向かった。 .