「先輩!もう9時前ですよ?」 「え、何?…え、暗……」 「ずっと寝てたんですよ!」 「……………あー…まじかあ……」 優斗はようやく状況を把握したようだ。 「……帰りましょう」 「え、あ…あぁ」 美優はその場に立ち上がり、出口に向かう。 あぁ、いま暗くて本当良かったあー……………絶対顔赤いし…… 美優は胸の高鳴りを、優斗に気づかれないようにと、必死で隠していた。 .