いつもと変わらない。 なんら変わることなんてない。 いつもと同じ。 同じ… …変だ私…… かばんを床に置き、ソファーに体を埋めた。 あ―…キーホルダー… 美優は一度座ったソファーから立ち上がった。 教室内を見渡す。 うろうろと歩き回り、隅から隅まで探す。 ―だが、やはり無い。 「……もぉ…いいや」 美優はキーホルダーのことは諦めてしまった。 別に特別な思い入れがあったわけでも無いし……でも、可愛いから気に入ってたんだけどな……… どこ行ったんだろう… 美優は再びソファーに座った。 .