気を落としていたって、いつまでも床にへばり付いてなんかいられない。 居ないのが普通じゃない。 誰も居ないのが当たり前なんだから。 今日は無くなったキーホルダーを探しにきたんじゃん。 自分に必死に言い聞かせている事には美優はまだ気づかなかった。 そして、床に手をつきながら立ち上がり、教室へと入り、扉を閉めた。 .