「みーゆっ」

病室のドアが開くと共に大好きな人の声が聞こえる

「体調はどう?変わりない?」

心配そうに涼が聞くから、

「うん!ぜーんぜん元気!」と
いつもと違うハイテンションで答えた。

すると涼はよかった〜といいながらいつもの様にベッドの横にある丸椅子に腰を掛ける。

「明日退院だよね?荷物まとめてある?」

「あるよ!!もう一週間前に始めてるし!」

「早すぎwでも退院出来て良かったね、学校にも一緒に通えるし。」

「ホントだよ!まともに学校に行くなんて人生で1回も出来ないと思ってたから嬉しすぎる✨」

「興奮しすぎて体調壊すなよー?美優ならありがちだし、」

「だいじょーぶ!」

そんなたわいもない会話をして涼は家に帰った。
私は明日からの生活が待ちどうしくてなかなか寝付けなかった。




翌日、私は無事退院した。
何年かぶりに着るお気に入りの私服や、鼻に入ってくる外の空気はとても新鮮で、幸せの塊だった。