黒い雨と矢のような風が吹き荒れる中、親友の私の名前を叫ぶ声が聞こえる。

「たすけ…っっっ!?」

最後の方は声を成しておらず、ヒュっという音が耳の奥に響いた。
倒れる瞬間、"人間"ではなく"モノ"となった彼女の目と私の目が合った気がした。彼女が音を立てて崩れたとき、私は初めて理解する。

親友が、死んだ。
あの明るくて優しい親友が、死んだのだ。

そしてとっさに察する。




次は私の番____。