「いってらっしゃい。 辛くなったら連絡しなよ?
父さんと母さんにも会いに行ってあげて。
花夜は大丈夫なのかってうるさいから。」


顔が強張っているであろう私をリラックスさせるためにワザとおどけるおにい。
この顔面偏差値でこの性格だ。 ぜったいモテるわこれ。


『うん。ありがと。 お父さんとお母さんのとこに今日は帰るね。』


おにいのおかげで少し落ち着いた。


『いってきます。』


「いってらっしゃい。」

閉まり行くドアから、そんな言葉が聞こえた。