『ふん。 次いくぞ。』


気絶した男を放って、2時になるまでそのほかにも絡まれている人たちを助けて回った。


「お前らは誰なんだよ!俺たちが何しようが関係ねぇだろうが!」


地に伏せながら男が叫ぶ。


『俺? 月華』

「俺は花奏」


「「居場所を、守るためだ。」』

夜が明けていく。

先ほどまで闇に包まれていた場所が、あたたかな光に包まれていく。


月華と花奏と名乗る2人は、闇に溶けていた。