花夜side


目を開けると、心配そうに私を覗き込むおにいがいた。


「起きたのか。 なぁ、花夜。
姫になれって言われて、どう思った?」


優しく、穏やかに聞いてきた。


『やだって思った。
なのに、何度も姫になれって言われて。
わかんないけど、だんだん苛々して、それで
怒鳴っちゃった。』


「そうか。花夜は、あそこ以外のとこで、姫にはなりたくなかったんだな。
花夜は、白蘭の奴らは嫌いか?」