華(花夜)side


白蘭の倉庫を出た私は、おにいこと、奏悟に電話した。おにいは大学に行っているけど、私の声色で察したのか、すぐに来てくれた。


「花夜! どうしたんだ!」


私の顔を見るなり血相を変えて走ってきた。


『白蘭に、姫になれって言われたの。
でもっ!私は、あそこ以外に居場所なんていらないの!あそこに戻りたいよっ! 戻れないけど!
戻りたいよぉ うぅ グスっ 」


おにいに抱きしめられ、気が緩んだのか涙が溢れてきた。


「花夜、とりあえずおにいの家に行こうか。」


その言葉を最後に私は眠りについた。