亜蓮side


「お前がなんと言おうと、ここの姫にする。」


そう言った瞬間、華の表情が抜け落ちていった。
呆気に取られていると


『...あのさぁ! 嫌だって、言ってるよね?
あんた耳あんの?聞こえてる? しつこいのよ。
どっかで女拾ってきてそいつを姫にすればいいでしょ? 無理やりここまで連れてきて、その上無理やり姫にまでしようとしてんの? ふざけないで。
私の!私の居場所はぁ! ハァハァ。』


急に大きな声で、まくし立ててきた。


私の居場所は? 華の居場所は、ここじゃない?
出会った時間は短い。 けど、華の居場所はここにしてやりたいと思っていた。


ときどき儚げな顔をする華を、知りたいと思った。
でも、華は、どこか一線を引いている。


言い終わった華は、露骨に顔を歪め、
ドアを乱暴に開け出て行ってしまった。