私は亜蓮のバイクに乗せてもらった。
このまま倉庫に行くのかと思ったら、亜蓮だけ違う道を行って、ついたのは私の家だった。


『倉庫に行くんじゃなかったの?』


「ん? お前疲れてんだろ? それに、ずっと嫌がらせも受けてたんだろ?気づかなくて、ごめんな。」


バイクを降りた私を、そっと抱きしめ、申し訳なさそうな声で、泣きそうな声で言った亜蓮。


そっと背中に腕をまわして
『亜蓮のせいじゃないの。 私が迷惑掛けたくなくて黙ってたのが悪いから。』


だから、気にしないで?


『ほらほら!倉庫でみんな待ってるから、はやく帰んないとね!』


バイバイと亜蓮を見送った。