だけど、女子を助ける気にもなれない。 むしろ、良い気味なんて思ってしまった。私って、ほんと性格悪い。 「これ以上、光凛ちゃんのこと悪く言ったり何かするなら許さないから。もちろん、他の子もね」 ウインクをして可愛く笑ったけど、成瀬くんファンである女子達が震え上がっていた。 私はというと、成瀬くんに手を引っ張られて気まずいまま教室を出て行った。 どうしてこんな私を守ってくれたんだろう。