教室を出て階段を登り4階の奥、そこには生徒会室と書かれた札の部屋があった。
この学校には生徒会は無いが蓮華と心華が統一させているので使っているのであろう。

｢お前も入れ。｣

麗華は生徒会室に足を踏み入れた。
麗華の心境は複雑に入り交じっていた。



｢改めて、俺達蓮華と心華をお前は知っているのか？｣

先程のリーダーみたいな男が麗華に話しかける。


｢知ってる…って言うか…なんと言うか…｣


言葉を詰まらせる麗華。
それもそうだ。
だって蓮華と心華は…


｢お前の親の名前と似てるだろ｣
｢っ…！｣


まさかとは麗華も思っていたが思い違いでは無かったようだ。
麗華の親は黒瀬蓮と黒瀬心と言う名だった。
ただ黒瀬蓮は麗華が小学生の時に事故で亡くしていた。