「さて、と。喉乾かない?何か買ってくるよ。よかったら篠原さんも一緒に行かない?」
それからすぐにまた笑顔に切り替えた須藤くんは、パン、と手を叩いてそんな提案をした。
そして何故か胡桃を指名して、もう一度「行こうよ」と言って立ち上がる。
「え、あ、うん。わかった」
急に名指しをされたことに驚きながらも、胡桃も素直に立ち上がった。
「え、胡桃も行くの?」
「うん。飲み物自分で選びたいし。茜ちゃんの分も買ってくるね」
驚く私とは裏腹に、胡桃は何故かにこりと笑う。
私も行くよと言うよりも先に、2人は足早に教室を出て行った。
そして謎に教室に取り残されたのは、颯太と私の2人だけ。
今日は他に教室に残ってるクラスメイトもいなくて、急に静寂が訪れた。



