胡桃にも、颯太にも、自分にも。 私はたくさん隠してばかりだ。 「胡桃」 「ん?」 「……いつか、ちゃんと話すからね」 「っ!」 そう言ってみると、胡桃は「うん」と嬉しそうに笑った。 その笑顔を見て、少し心の中の罪悪感が薄れる。 このままじゃいけない。 何度も何度も思っては行動にできずに同じことの繰り返しだったけど、今度こそ変わらないと。 ───キーンコーン……。 決意をしたところでチャイムは鳴った。 それはまるで、私の区切りを知らせてくれているようだった。