恋の宝石ずっと輝かせて2

 キイトは暫く黙っていたが、トイラの目、この場合はユキの目を通してになるが、それを見てるとふーっと鼻から息が漏れて意味ありげに笑った。

「カジビはタイミングを見てるんだ。必ずあんた達の前に現れるよ。それがわかってるだけさ」

「それは敵としてなのか、味方としてなのかどっちだ?」

「さあ、どっちでもないんじゃないかな。カジビにとったら、あんた達なんて全く関係のない存在だから」

「それじゃカジビは何を企んでいるというんだ? カジビの目的は何だ?」

「そんなこと私に聞かれても答えようがない。それはそのうちわかるんじゃないの? だが、これだけは言いたい。カジビは赤石なんか狙っていない。寧ろ守ろうとしている。例え周りから悪者にされても、やり方が汚いと言われても、カジビはカジビなりに考えて行動してるのさ」

「やはりキイトは何か知ってるみたいだな」

 キイトは薄笑いを浮かべて曖昧にはぐらかす。

「あんたは自分とそしてユキのことを第一に考えていればいいだけさ」

「なあ、差し支えなければ、過去にカジビが何をしたか教えてくれないか。それとカジビとキイトの関係も」

「それを知ってどうするんだ?」

「なぜ俺がこの件に巻き込まれたのか知るためさ。これにはどうも裏があるようにしか思えない。それを突き止めるには些細なことでも色々と知りたいんだよ」

 キイトは逡巡して暫く黙っていたが、テーブルの上を見てにやっとした。

「いいだろう。私が知ってる範囲で話してやる。その前にその残りのクッキー食べていいか?」

「ああ」

 キイトはクッキーが入った入れ物を抱えて、安楽椅子にどかっと座り込んだ。

 ある程度食べたところで、キイトは話し出した。