恋の宝石ずっと輝かせて2

「とにかくだ、ユキに意識同士を会わすことはしないと約束してくれ」

 切羽詰った目で懇願されると、キイトは「わかった」と不承不承に答えざるを得なかった。

「だけど、トイラ、どうして人間になりたいと思わないのだ?」

「俺は恐れてるんだよ」

「だから一体何を恐れるんだ? ユキと一緒にいられるんだぞ。そのためには何だってしたいと思わないのか?」

 トイラは少し答えるのを躊躇った。

「……俺だって、命張ってユキのこと守ってきた。それくらいの覚悟は容易い。だが、それは何か違うような気がしてならない。キイトだって、ユキと同じ立場なら俺の気持ちを尊重したいとか言ったんじゃなかったのか?」

「なんだ、やっぱりあの時の話も聞いてたのか。まあね、相手のことを思えばそうなってしまうと思うんだ。でもその場合は私に選択権など疾うにないってことだ」

「どういう意味だ?」

「さあね。さあてと、私は帰った方がいいみたいだな。このままユキが現れたら、情が移ってさっきのこと実行させられてしまいそうだ」

 キイトは姿勢を正し、きりっとした巫女らしい態度で去ろうとした。

「キイト、ちょっと待ってくれ。一つ聞きたいんだが、もしかしてカジビの居場所に心当たりがあるんじゃないのか?」

 キイトの動きが止まり、ゆっくりとトイラに振り向いた。

「なんでそう思うんだい?」

「いや、俺の勘だ」

 キイトが何かとカジビについて擁護する態度はトイラの鼻についていた。