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セキ爺が一仕事終えたとばかりに、ゆっくりと歩いてきた。
「さてとこれからどうする? なんにせよ、カジビを探し出さないことには前に進まんわ」
「でもどうやってカジビを見つければいいのですか?」
仁が聞いた。
「カジビは人間界に上手く紛れ込んでるのかもしれぬ。あいつは尻尾が二股という特例なこともあり、普通のものと違って多才に色々な力をもってるんじゃ。七変化も得意でのう。男にも、女にも何にでも姿を変えられる」
「それじゃこの街に隠れているんですか?」
「多分そうじゃろ」
「カジビは危険な人物なんですか?」
今度はユキが質問した。
「赤石を狙っているとなるなら、わしらにも脅威となる対象じゃ……」
セキ爺はキイトを横目に気まずそうに言葉を濁し、大きなため息を一つ吐いた。
「カジビは赤石なんて狙ってないと思う」
キイトが小さく呟く。
「庇いたい気持ちはあるじゃろうが、ニシナ様も行方不明になっとるし、カジビが姿を見せないとなると皆そう思うじゃろ」
「もしかしたら、誰かがカジビのせいにしようとしているのかもしれない」
「キイト、なぜそんなにカジビを庇う? 何かカジビについて知っているのか。そうなら、包み隠さずわしに話してくれ」
セキ爺が問い質すとキイトは首を横に振った。
セキ爺が一仕事終えたとばかりに、ゆっくりと歩いてきた。
「さてとこれからどうする? なんにせよ、カジビを探し出さないことには前に進まんわ」
「でもどうやってカジビを見つければいいのですか?」
仁が聞いた。
「カジビは人間界に上手く紛れ込んでるのかもしれぬ。あいつは尻尾が二股という特例なこともあり、普通のものと違って多才に色々な力をもってるんじゃ。七変化も得意でのう。男にも、女にも何にでも姿を変えられる」
「それじゃこの街に隠れているんですか?」
「多分そうじゃろ」
「カジビは危険な人物なんですか?」
今度はユキが質問した。
「赤石を狙っているとなるなら、わしらにも脅威となる対象じゃ……」
セキ爺はキイトを横目に気まずそうに言葉を濁し、大きなため息を一つ吐いた。
「カジビは赤石なんて狙ってないと思う」
キイトが小さく呟く。
「庇いたい気持ちはあるじゃろうが、ニシナ様も行方不明になっとるし、カジビが姿を見せないとなると皆そう思うじゃろ」
「もしかしたら、誰かがカジビのせいにしようとしているのかもしれない」
「キイト、なぜそんなにカジビを庇う? 何かカジビについて知っているのか。そうなら、包み隠さずわしに話してくれ」
セキ爺が問い質すとキイトは首を横に振った。



