担任の挨拶も終わり、これで一学期が全て終了して皆帰る準備を始めた頃、マリがまたユキの側に寄って来た。
「ねぇ、成績どうだった? ユキのことだから英語は問題ないでしょうね。私はちょっとやばかったかも。でもなんとか志望校ギリギリの点数かな」
「私はまあまあってとこかな」
ユキはそっけなく答えた。
「あんたさ、もしかして大学はやっぱり向こうに行くつもり? 成績よりも、なんだっけ、あれ? ほら英語のテスト」
「SATとTOEFL」
「どっちでもいいけど、それで点数をある程度取ればアメリカの大学にいけるんでしょ」
「そうみたいだけど」
ユキも実際よくわかってない。
「そうみたいってどういうことよ。もしかしてまだ進路決めてないの?」
「うん、迷ってるかな」
「ユキなら日本でも英語に強い大学どこでも目指せると思うけど、アメリカの大学の選択もあるとやっぱり迷うんだね。だけどはっきり決めた方がいいよ。とにかくまずは日本かアメリカのどっちかくらいは選んでないと」
マリのおせっかいがまた始まった。
「わかってるんだけど」
いますぐにここでユキがはっきりいえたものじゃなかった。
「それと、新田君のこともこの夏はっきりとしてあげようよ。彼だって残りの高校生活無駄にしたくないだろうし。ユキは傍から見てるとほんとにじれったい」
「何よ、さっきはそこがかわいいって言ってくれたじゃない」
ユキも少し反撃してみた。
「ねぇ、成績どうだった? ユキのことだから英語は問題ないでしょうね。私はちょっとやばかったかも。でもなんとか志望校ギリギリの点数かな」
「私はまあまあってとこかな」
ユキはそっけなく答えた。
「あんたさ、もしかして大学はやっぱり向こうに行くつもり? 成績よりも、なんだっけ、あれ? ほら英語のテスト」
「SATとTOEFL」
「どっちでもいいけど、それで点数をある程度取ればアメリカの大学にいけるんでしょ」
「そうみたいだけど」
ユキも実際よくわかってない。
「そうみたいってどういうことよ。もしかしてまだ進路決めてないの?」
「うん、迷ってるかな」
「ユキなら日本でも英語に強い大学どこでも目指せると思うけど、アメリカの大学の選択もあるとやっぱり迷うんだね。だけどはっきり決めた方がいいよ。とにかくまずは日本かアメリカのどっちかくらいは選んでないと」
マリのおせっかいがまた始まった。
「わかってるんだけど」
いますぐにここでユキがはっきりいえたものじゃなかった。
「それと、新田君のこともこの夏はっきりとしてあげようよ。彼だって残りの高校生活無駄にしたくないだろうし。ユキは傍から見てるとほんとにじれったい」
「何よ、さっきはそこがかわいいって言ってくれたじゃない」
ユキも少し反撃してみた。



