するとその木の後ろから一匹の緑色の目をした黒豹が現れ、ユキにその姿を見せつける。
しなやかで艶のあるボディ。この森のリーダーらしく威厳に溢れ凛々しく大地に立っている。
エメラルドグリーンの目を向け、黙ってユキを見据えていた。
そして黒豹の体から金色のまばゆい光が現れ、それが玉となってその頭上に現れた。
太陽の玉――。
再び光り輝き、木の根元に置かれたエメラルド色の石を呼び寄せる。
ふわっと石が浮いたとき、辺りは一瞬白く光り輝く。
ユキは眩しくて目を細めた。
光が収まってよく見れば黒豹の隣に懐かしい姿が現れた。
ユキは彼らの名前を呼んだ。
「キース、ジーク」
二人は一言も話さなかったが、ユキを見つめて優しく微笑んでいる。
黒豹が一歩前に出ると、いつか見た大蛇や知らない他の動物が背後に映し出されるように集まっているのが見えた。
そこに混じってかつて愛した人の姿もあった。
「トイラ……」
しなやかで艶のあるボディ。この森のリーダーらしく威厳に溢れ凛々しく大地に立っている。
エメラルドグリーンの目を向け、黙ってユキを見据えていた。
そして黒豹の体から金色のまばゆい光が現れ、それが玉となってその頭上に現れた。
太陽の玉――。
再び光り輝き、木の根元に置かれたエメラルド色の石を呼び寄せる。
ふわっと石が浮いたとき、辺りは一瞬白く光り輝く。
ユキは眩しくて目を細めた。
光が収まってよく見れば黒豹の隣に懐かしい姿が現れた。
ユキは彼らの名前を呼んだ。
「キース、ジーク」
二人は一言も話さなかったが、ユキを見つめて優しく微笑んでいる。
黒豹が一歩前に出ると、いつか見た大蛇や知らない他の動物が背後に映し出されるように集まっているのが見えた。
そこに混じってかつて愛した人の姿もあった。
「トイラ……」