恋の宝石ずっと輝かせて2

「新田先輩!」

「あっ、瞳ちゃん」

 ピンクの浴衣を着た瞳が楓太を連れて祭りに来ていた。

 楓太はユキと仁をちらっと見てから、そっけない態度をとった。

 犬らしく振舞っているので、ユキも仁も楓太を尊重して何も言わなかった。

「こんばんは」

 ユキは瞳に挨拶するが、瞳は露骨に無視をする。

「ねぇねぇ、先輩、あっちで遊びません? 八十鳩家がこのお祭りを中心になって一役買ってるので、私が居ると色々とおまけしてくれたり、無料で遊べるんです」

「いや、遠慮しておくよ。僕は今ユキと一緒だ」

 仁はきっぱりと断った。それが瞳を傷つける。

 瞳は敵意をむき出しにしてユキに不満げな目を突きつけた。

 薄暗さの中、何を考えているのかわからないユキの表情。

 瞳はそれに苛立って気持ちが高ぶってしまった。

「春日先輩、先日いいましたよね。気持ちをはっきりしてほしいって。その答えを今ここで教えて下さい。新田先輩のことをどう思っているんですか!」

「瞳ちゃん、そうつっかかるのは止めろよ」

 仁は注意する。

「でも先輩、いい加減に気がついたらどうですか。この人は先輩を利用しているだけなんですよ」

 ユキがはっきりとした態度に出てこないと計算して、瞳はユキを追い詰めて仁を目覚めさせたかった。