「ユキ、聞こえるか? これからいう事をよく聞いてくれ。俺はお前を愛している。それはよくわかっているだろう。そしてユキも俺の事同じように愛して欲しい。俺のことを強く思ってくれ。俺の、俺の気持ちだけを考えてくれ」
「そうだよ、ユキ。トイラの言う通りだよ。何も迷うことはないさ。僕はそれでいいって言ってるんだから。それに僕の体がトイラになるんだったら、トイラも僕になるってことだろ。そうだ結局は僕がトイラになるんだ」
仁は気がふれてしまっている。
何を言っても聞く耳をもたない。
ユキは黙っていた。
トイラを愛する。
トイラのことを考える。
そしてユキは手にした赤石を仁の掌に握らせた。
赤石は火のように激しく炎を放ち、仁の体も赤く包み込んでいく。
「ユキ、ありがとう」
最後にトイラの声が聞こえた。
そして光が収まったとき、横たわっていた仁の目が開き起き上がった。
ユキはにこりと笑みを向けた。
「お帰り。戻ってきてくれてありがとう」
ユキはあらん限りの力を込めて思いっきり仁の体を抱きしめた。
「ユキ、どうして、どうして僕を選んだんだ」
仁は信じられないと目を見張っていた。
「そうだよ、ユキ。トイラの言う通りだよ。何も迷うことはないさ。僕はそれでいいって言ってるんだから。それに僕の体がトイラになるんだったら、トイラも僕になるってことだろ。そうだ結局は僕がトイラになるんだ」
仁は気がふれてしまっている。
何を言っても聞く耳をもたない。
ユキは黙っていた。
トイラを愛する。
トイラのことを考える。
そしてユキは手にした赤石を仁の掌に握らせた。
赤石は火のように激しく炎を放ち、仁の体も赤く包み込んでいく。
「ユキ、ありがとう」
最後にトイラの声が聞こえた。
そして光が収まったとき、横たわっていた仁の目が開き起き上がった。
ユキはにこりと笑みを向けた。
「お帰り。戻ってきてくれてありがとう」
ユキはあらん限りの力を込めて思いっきり仁の体を抱きしめた。
「ユキ、どうして、どうして僕を選んだんだ」
仁は信じられないと目を見張っていた。



