恋の宝石ずっと輝かせて2


 仁が痛々しい姿で横たわっている。

 仁も救いたい。
 もちろんトイラも救いたい。

 ユキは何をどうすべきか分からずにおろおろとしていた。

「ユキ、落ち着くんだ。まずは俺たちがしっかりと話し合わねばならない」

 トイラがユキに真剣な目を向けた。

 美しい透き通る緑の目。

 見つめられるとユキは泣きたくなってくる。

 トイラがいつも真剣に語るときは、ユキにとってあまりいいことではない。

「トイラ、どういうこと? トイラは今人間になっている。このままその姿ではいられないの?」

「ああ、これはニシナ様の体を借りた状態だ。ニシナ様が俺に特別な力を与えてくれてこの姿を保っているんだ。俺がこのままではニシナ様や山の者達が困ってしまう。俺は一刻も早くこの体を返さないといけない」

「また私の中で意識となるの?」

 ユキの声は震えていた。

「いや、もうそれもできない。俺はユキの体から出る事ができたんだ。切り離すことによってその命はお前のものであり、もう俺には関係ないんだ」

「だったら、カジビが手伝ってくれるんでしょ。だってトイラを人間にするって約束してくれたもの」

 希望を失いたくない切羽詰ったユキ。
 その思いの裏で嫌な予感を感じてしまう。