8
仁が痛々しい姿で横たわっている。
仁も救いたい。
もちろんトイラも救いたい。
ユキは何をどうすべきか分からずにおろおろとしていた。
「ユキ、落ち着くんだ。まずは俺たちがしっかりと話し合わねばならない」
トイラがユキに真剣な目を向けた。
美しい透き通る緑の目。
見つめられるとユキは泣きたくなってくる。
トイラがいつも真剣に語るときは、ユキにとってあまりいいことではない。
「トイラ、どういうこと? トイラは今人間になっている。このままその姿ではいられないの?」
「ああ、これはニシナ様の体を借りた状態だ。ニシナ様が俺に特別な力を与えてくれてこの姿を保っているんだ。俺がこのままではニシナ様や山の者達が困ってしまう。俺は一刻も早くこの体を返さないといけない」
「また私の中で意識となるの?」
ユキの声は震えていた。
「いや、もうそれもできない。俺はユキの体から出る事ができたんだ。切り離すことによってその命はお前のものであり、もう俺には関係ないんだ」
「だったら、カジビが手伝ってくれるんでしょ。だってトイラを人間にするって約束してくれたもの」
希望を失いたくない切羽詰ったユキ。
その思いの裏で嫌な予感を感じてしまう。
仁が痛々しい姿で横たわっている。
仁も救いたい。
もちろんトイラも救いたい。
ユキは何をどうすべきか分からずにおろおろとしていた。
「ユキ、落ち着くんだ。まずは俺たちがしっかりと話し合わねばならない」
トイラがユキに真剣な目を向けた。
美しい透き通る緑の目。
見つめられるとユキは泣きたくなってくる。
トイラがいつも真剣に語るときは、ユキにとってあまりいいことではない。
「トイラ、どういうこと? トイラは今人間になっている。このままその姿ではいられないの?」
「ああ、これはニシナ様の体を借りた状態だ。ニシナ様が俺に特別な力を与えてくれてこの姿を保っているんだ。俺がこのままではニシナ様や山の者達が困ってしまう。俺は一刻も早くこの体を返さないといけない」
「また私の中で意識となるの?」
ユキの声は震えていた。
「いや、もうそれもできない。俺はユキの体から出る事ができたんだ。切り離すことによってその命はお前のものであり、もう俺には関係ないんだ」
「だったら、カジビが手伝ってくれるんでしょ。だってトイラを人間にするって約束してくれたもの」
希望を失いたくない切羽詰ったユキ。
その思いの裏で嫌な予感を感じてしまう。



