恋の宝石ずっと輝かせて2

「ふたりの邪魔をして申し訳ないのだが、仁の意識が戻らない。かなりダメージを受けたのかもしれない」

 ユキはここに仁が居たことを知らなかった。

 側で汚れて倒れている満身創痍の仁を見つめ顔を青ざめた。

「仁の奴、カネタからユキを守ろうと必死だったんだ」

 トイラがやるせなく呟いた。

「仁……仁!」

 ユキは仁が死んでしまうのではと恐ろしく怯えた。

 楓太も何とかしたくて仁の頬を舐めていた。

 その時、仁のパンツのポケットが光を帯びたと同時に、仁の額に記号のような文字が浮かび上がった。

 カジビがはっとしてポケットに手を入れて石を取り出した。

 白だと思っていた石が、今では赤みをさしていた部分が益々赤く広がり、殆ど赤い石になりつつあった。

「仁がもってたのか」

 カジビの声が震えていた。

「おいっ、どういうことなんだ? カジビ、説明してくれ。仁は危ない状態なのか?」

「えっ、キイトがカジビ?」

 ユキはこんがらがっていた。

 カジビは説明しようと落ち着いて話し出した。

「ああ、仁の命は今かろうじてこの石が繋ぎとめている。これが本当の赤石だ」

 ユキもトイラもカジビの掌にのっていた石を見て目を見張った。

「じゃあ、そっちの赤いルビーみたいな石が偽物なのか」

 トイラはもう一つの赤石を見ていた。そっちの方がルビーらしく見えていた。

「これは偽物というより、キイトの命の結晶だ」

 カジビは過去にあった本当の話を語る。