恋の宝石ずっと輝かせて2

 全てが済んだとキイトは懐から赤石を取り出し、それを愛おしく抱いていた。

 全てを見ていたトイラは疑問をキイトにぶつける。

「おい、あの術は確かカジビしか使えなかったはずだが、お前もしかして、カジビなのか?」

 キイトはトイラに振り返り、ニコッとしていた。

「ああ、そうだ。ずっとキイトのフリをしていた」

「それじゃ、キイトはアイツにすでに殺されていたのか」

 目の前の巫女は悲しく首を一振りしていた。

「詳しい私の説明は後だ。それよりも仁とユキの手当てが先だ」

「あっ、その通りだ」

 トイラはユキの下へ駆け寄った。

「ユキ、しっかりするんだ」

 ユキを抱き起こす。再びこの手で触れられたことにトイラは愛おしくユキを抱きしめた。

「気を失っているだけだろう」

 カジビは葉っぱを手にしてそれを指でもみ合わせユキにかがせた。

 ユキはその刺激で意識を取り戻し目覚める。

「ユキ……」

 トイラは安堵とそして再び触れられた喜びとで涙声になっていた。

「トイラ……もしかしてまた意識同士で触れ合ってるの?」

「いいや、どうもそうじゃないみたいだ」

 ぼんやりとしていたユキの意識は一度に晴れ上がり、ありったけの力を込めてトイラにしがみついた。

「えっ、うそ。それって人間になれたってことなの」

 喜びに満ちたユキの声だったが、それに対してトイラは何も答えなかった。

 トイラとユキが抱き合っているその側でカジビは沼に倒れていた楓太と、仁の意識を取り戻そうと手当てをしていた。

 楓太は、あっさりと息を吹き返したが、仁はなかなか目を開けなかった。

 カジビの顔が強張った。