恋の宝石ずっと輝かせて2

 玄関の扉を開けたとき、キイトが巫女の姿で凛と立っていた。

 その姿を見るとふたりは素直に喜んだ。

「おいおい、すごい歓迎振りだな。そんなに私に会いたかったのか」

「ああ、会いたかったぜ、キイト。ほら早く上がれ」

「その言い方はトイラだな」

 キイトは草履を脱いで上がりこんだ。

「今まで一体どこにいたんだい? そっちは何か発展があった?」

 仁は戸棚を開けて何かお菓子はないかと探しながら声を掛けた。

「ニシナ様の祠をセキ爺と修復していた。事件のことはまだ極秘だから二人で直すしかなかったんだ。もちろん、合間を縫ってはカジビや赤石の情報も調べていたけど、なかなか思うようには運ばなかった。そっちは何か進展はあったのか?」

「ああ、進展もあったし、問題も起こった。何もかも話す前に、助けて欲しい事がある。まずは俺を見てくれ」

 ユキの姿のトイラがキイトの前に立った。

「ユキがどうかしたのか?」

「違う、中だ、中。ユキの意識が出てこなくなっちまったんだよ。それで困っている」

「トイラがとうとう支配してしまったのか?」

 キイトは難しい顔をしてみていた。

「厳密にはそうなりつつあるんだが、まだ完全にそうはなってないと思うんだ。キイト、なんとかユキの意識を外に引っ張れないか」

「うーん、できないこともない。でもそれは応急処置にしかすぎないけど、それでもいいのか? ほんとに気休め程度だけど」

「それでもいい。カジビを見つけ出すまではなんとか持ちこたえなければならない。頼む助けてくれ」

「分かった。それなら神社に行こう。あそこなら材料が揃う」

 トイラは藁をも掴む思いでキイトに頼る。

 仁もハラハラしながら見守っていた。