7
うっすらと東の空が明るくなるにつれ、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
まだ辺りは薄暗いが、朝の気配を感じた仁は自然と目が覚め、ソファーから身を起こした。
安楽椅子でユキが座ったまま寝ているのが目に入り、仁はびっくりする。
「トイラの奴、ユキをそこで寝かすことないだろう。せめてベッドに連れて行けよ。でも寝顔が見れたことはちょっと得した気分かな」
仁は暫くユキの寝顔に見入っていた。
仁の視線に気がついたように、ユキが目覚めると仁は少し慌てた。
トイラには泊まっていけと言われたが、ユキがこのことを知っているのか定かではなかった。
別にやましいことはしてないので、慌てることはない。
仁は落ち着いて背筋を伸ばし、ソファーにかしこまって座った。
少し恥ずかしげに笑顔をユキに向ける。
「おはよう。昨晩はちょっと色々あってトイラに泊まっていけって言われてさ」
「知ってる」
「なんだトイラから聞いていたのか」
仁は安心するが、ユキの様子が変だった。
困惑した表情を仁に向けた。
「いや、まだユキには何も話してない。というか、俺はトイラだ」
「なんだ、まだトイラのままだったのか。それじゃ僕から全てを話すよ。ユキに代わって」
ユキの体は暫く動かずに黙っていた。
「ユキ? なんか驚いているみたいだけど、これには訳があってさ」
仁が説明しようとしたとき、ユキは立ち上がった。
深刻に考え込んで、居間を歩き回って何度も往復する。
「ユキ? 何をしてるんだい?」
「だめなんだ。どうしてもユキが出てこないんだ」
「えっ? まさか……トイラはとうとうユキを乗っ取ってしまったのか。そんな」
仁も顔を青ざめた。
うっすらと東の空が明るくなるにつれ、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
まだ辺りは薄暗いが、朝の気配を感じた仁は自然と目が覚め、ソファーから身を起こした。
安楽椅子でユキが座ったまま寝ているのが目に入り、仁はびっくりする。
「トイラの奴、ユキをそこで寝かすことないだろう。せめてベッドに連れて行けよ。でも寝顔が見れたことはちょっと得した気分かな」
仁は暫くユキの寝顔に見入っていた。
仁の視線に気がついたように、ユキが目覚めると仁は少し慌てた。
トイラには泊まっていけと言われたが、ユキがこのことを知っているのか定かではなかった。
別にやましいことはしてないので、慌てることはない。
仁は落ち着いて背筋を伸ばし、ソファーにかしこまって座った。
少し恥ずかしげに笑顔をユキに向ける。
「おはよう。昨晩はちょっと色々あってトイラに泊まっていけって言われてさ」
「知ってる」
「なんだトイラから聞いていたのか」
仁は安心するが、ユキの様子が変だった。
困惑した表情を仁に向けた。
「いや、まだユキには何も話してない。というか、俺はトイラだ」
「なんだ、まだトイラのままだったのか。それじゃ僕から全てを話すよ。ユキに代わって」
ユキの体は暫く動かずに黙っていた。
「ユキ? なんか驚いているみたいだけど、これには訳があってさ」
仁が説明しようとしたとき、ユキは立ち上がった。
深刻に考え込んで、居間を歩き回って何度も往復する。
「ユキ? 何をしてるんだい?」
「だめなんだ。どうしてもユキが出てこないんだ」
「えっ? まさか……トイラはとうとうユキを乗っ取ってしまったのか。そんな」
仁も顔を青ざめた。



