恋の宝石ずっと輝かせて2

 同じ頃、八十鳩家では「うわぁっ!」と仁の悲鳴が部屋中に轟いた。

 体制を整えようとするが、足が痺れて上手く体を動かせず、瞳を押し倒したままパニックになっていた。

 周りも仁が倒れこんだことでびっくりして、あたふたとしている。

「ご、ごめんなさい!」

 やっと体を瞳から離し、息をはあはあと吐き出して自分の失態に仁は慌てふためいていた。

「新田さん、大丈夫ですか?」

 祖父に手を引っ張られてなんとか立ち上がった。

「瞳ちゃん、ほんとにごめんね。足が痺れてバランスを崩したんだ。大丈夫?」

 瞳は突然のアクシデントにびっくりするよりも、ぽわーんとして余韻を楽しんでいた。

「はい、大丈夫です~」

 仁と大接近して瞳は夢見心地で答えていた。

 祖父母はもちろんだったが、徳一郎もこのハプニングを笑っていた。

 だが、花梨だけは感情を出さずに立っているだけだった。

 仁は恥ずかしくて、何度も頭を下げ、まだ痺れが残りながらもよたよたとしながら玄関に向かう。

 皆は見送ろうと一緒についていった。