薄暗くてはっきりとした色が分からなかったが、何度も角度を変え目を凝らすと、それが赤い石であることに気がついた。
「まさか、これは」
だがその時、何かの気配を感じ、トイラは素早く布にくるんで元の位置に戻し、祠の扉を閉めた。
そして慌てて低木の茂みの中へと身を隠した。
門の辺りで人影が中の様子を探るように動いているのが見える。
だがその人影は何もせず、すぐにその場から立ち去った。
トイラは誰が居たのか確かめようと、注意を払ってその人影を追いかけた。
門を出ると、山の麓に向かって人が歩いているのが見えたが、暗すぎて判別できない。
周りに身を隠してくれるものもないので近づくこともできなかったが、運良く電灯の真下を通ったことでシルエットが一瞬見えた。
前屈みに腰を曲げたその姿はどこかで見たような覚えがあった。
「まさか、あれはセキ爺?」
そう思ったとき、突然人の影は小さくなり丸みを帯びた動物の姿となって山へと素早く突進するように掛けて行った。
「イノシシ……やはりセキ爺か。しかし、なぜこんなところに」
トイラは自転車を取りに行き、自分がユキの体であることも忘れて、セキ爺が向かった方向へと追いかけた。
「まさか、これは」
だがその時、何かの気配を感じ、トイラは素早く布にくるんで元の位置に戻し、祠の扉を閉めた。
そして慌てて低木の茂みの中へと身を隠した。
門の辺りで人影が中の様子を探るように動いているのが見える。
だがその人影は何もせず、すぐにその場から立ち去った。
トイラは誰が居たのか確かめようと、注意を払ってその人影を追いかけた。
門を出ると、山の麓に向かって人が歩いているのが見えたが、暗すぎて判別できない。
周りに身を隠してくれるものもないので近づくこともできなかったが、運良く電灯の真下を通ったことでシルエットが一瞬見えた。
前屈みに腰を曲げたその姿はどこかで見たような覚えがあった。
「まさか、あれはセキ爺?」
そう思ったとき、突然人の影は小さくなり丸みを帯びた動物の姿となって山へと素早く突進するように掛けて行った。
「イノシシ……やはりセキ爺か。しかし、なぜこんなところに」
トイラは自転車を取りに行き、自分がユキの体であることも忘れて、セキ爺が向かった方向へと追いかけた。



