恋の宝石ずっと輝かせて2

「あの、僕が二十歳を過ぎたときに一緒に飲みましょうね。お祖父さん」

「おお、そうじゃのう、そうじゃのう」

 仁は益々祖父に好かれ、徳一郎も仁の対応に好感を持った。

 仁は時々腕時計で時間を気にしては、本題に入るきっかけを探している。

 なんとしても山神に繋がる情報を聞き出したくて、瞳にとにかく話題を振った。

「そういえば、瞳ちゃんは石にペイントするのが上手いよね。いつ頃からそういう趣味を持ったの?」

「幼稚園の頃だったかな。偶然石の形が小さな鳥に見えて、それで目を描いたのがきっかけだったかも」

「瞳は器用な子で昔から絵を描くのが好きだったんですよ。特に動物を描いては、それを擬人化してたもんだった」

 徳一郎が言った。

「だって、おじいちゃんが昔話を話すとき、人に姿を変えられる動物たちがいて山神様を守っているっていつもいうからさ」

 瞳の話は仁にとって願ってもない話題だった。

 これならすぐに山神の話にこぎつけると仁が口を出そうとしたとき、花梨が横から会話をさらった。

「ところで、新田さんはどちらの大学をご希望されてるんですか?」

 全く違う話になり、仁は悔しがる。

 思うように事が運ばないことに苛立つも、無理に笑った。