「えっ、もしかしてあの時、あの三人を追っ払ってくれた犬?」
「そうだ。ニシナ様が黒猫と狼の言うように黙って力を貸してやれと言われてたから、そうしたまでだ」
「あの時はありがとう」
ユキはすっかりあの時の事を思い出し、そういえば楓太という名前のタグを見た事を思い出した。
「しかし、こんな時間にここに何をしに来たんだ? 泥棒とも思えないが」
楓太は仁とユキをつぶらな瞳で見ていた。
「まさか、僕たちがそんなことするわけないだろ」
「もしかして赤石がどこにあるかわかったのか」
楓太から赤石と聞いて、仁もユキもハッとした。
仁の顔つきが険しくなる。
「楓太、どういうことだよ。なんで僕たちが赤石を探しているって知ってるんだ」
楓太は一瞬、間を置いた。
「拙者と病院で話をしただろう」
「僕はニシナ様の事は話したけど、赤石を探していることは何一つ喋ったことはなかったはずだ」
自分が口を滑らしたことに気がついて楓太は黙り込んでしまった。
「楓太、正直に話してくれ。楓太はこの事件の真相について何もかも知っているんじゃないのか」
楓太は躊躇している。
話したくとも話せないジレンマに体を強張らせてじっと仁を見上げていた。
「仁、ちょっと静かにして。玄関のライトがついて、人影が見える。家から誰か出てくるわ」
ユキが指摘すると、咄嗟にふたりは門の端に隠れるようにして中の様子を窺った。
「そうだ。ニシナ様が黒猫と狼の言うように黙って力を貸してやれと言われてたから、そうしたまでだ」
「あの時はありがとう」
ユキはすっかりあの時の事を思い出し、そういえば楓太という名前のタグを見た事を思い出した。
「しかし、こんな時間にここに何をしに来たんだ? 泥棒とも思えないが」
楓太は仁とユキをつぶらな瞳で見ていた。
「まさか、僕たちがそんなことするわけないだろ」
「もしかして赤石がどこにあるかわかったのか」
楓太から赤石と聞いて、仁もユキもハッとした。
仁の顔つきが険しくなる。
「楓太、どういうことだよ。なんで僕たちが赤石を探しているって知ってるんだ」
楓太は一瞬、間を置いた。
「拙者と病院で話をしただろう」
「僕はニシナ様の事は話したけど、赤石を探していることは何一つ喋ったことはなかったはずだ」
自分が口を滑らしたことに気がついて楓太は黙り込んでしまった。
「楓太、正直に話してくれ。楓太はこの事件の真相について何もかも知っているんじゃないのか」
楓太は躊躇している。
話したくとも話せないジレンマに体を強張らせてじっと仁を見上げていた。
「仁、ちょっと静かにして。玄関のライトがついて、人影が見える。家から誰か出てくるわ」
ユキが指摘すると、咄嗟にふたりは門の端に隠れるようにして中の様子を窺った。



