恋の宝石ずっと輝かせて2

 ──まあ、とりあえずはそれでいいだろう。だが後でしっかりと飯食え。わかったな。


「はい」

 トイラとのやり取りは実際には時差があったが、ユキが気を失っている間のことは感覚にないのでユキにはちゃんとした会話として成り立っていた。

「お願いだから今回は私の思うようにさせて欲しい。必ずトイラを助けるから」


 ──ユキの思うようには、俺を助けることには繋がらない。それはユキの我ままさ。


「我まま? どうしてそうなるの? 私はずっとトイラと一緒にいたいだけ。それを願っちゃだめなの?」


 ──ほら、また同じことの繰り返しになる。いいから俺の話を聞け。俺は二度と失敗を繰り返したくないんだ。ユキが一度命を落としたとき、あれはジークの甘い言葉が発端だった。ユキが俺たちと同じようになれるなんてコロっと騙されて、そのせいで大変なことになってしまった。今回もそれに似ているとは思わないか? 人の弱みに付け込んでくるところを見ると絶対何か裏があるに違いない。メッセージを発した相手が誰だかもわからないんだ。これは絶対に怪しい。


「でも、キイトも言ってたじゃない。カジビはトイラを人間にする手伝いができるって。メッセージを送ってきたのは誰だかわからないけど、とにかくカジビを探せばその真偽がわかるんじゃないの? 昨晩キイトと話をしたんでしょ? その時キイトはなんていってたの?」

 この質問の後、トイラはキイトから聞いた話を要約して簡単にユキに説明した。

「そっか、カジビは赤石を狙ってそれで行方不明になってるのか。でもなんかその話引っかかるな。キイトはカジビを信じきってるけど、他の人たちはカジビが悪者だって思ってるし。カジビって一体どういう人物なんだろう。なぜ、姿を見せないんだろう」