「圭一さん、私はこれから何処に行ったらいいの？」

「取り敢えず、普通科Sクラスに行って自己紹介とかでもしときな。

それから、楠くんに言って『ロイヤル・ガーデン』に連れて行って貰いなさい。

S5の子達には、我々教師から教える事なんて無いからね。

基本は『ロイヤル・ガーデン』にいる事が多いから。

まぁ、分からん事があれば俺や他のS5の奴らに聞いてみな。」


「分かりました。」って言って私は学園長室から出た。そして、普通科教室の4階のSクラスに向かった。



楠先生が教室の前で待っていてくれた。
「私が合図をしたら入って」っと言われたから、私は待った。


「今日は、入学式に参加出来なかったSクラスのトップの子が来ています。藤咲さん入って来て。」


呼ばれた。私は「失礼します」と言って教室に入る。

黒板に自分の名前を書く。「藤咲舞姫」と。

クラスからは、「綺麗な字」や「凄っ！！」って言葉が飛び交っている。

私は、皆の方向を向いて自己紹介を始めた。


「初めまして、藤咲舞姫と言います。少し、諸事情があり、入学式に参加する事が出来ませんでした。」

「すみません」と言い礼をする。


「これから、皆と楽しく過ごせれたら良いなと思います。よろしくお願いしますね。」


私は、ﾆｺｯﾄ微笑んだ。その笑顔を見た者は全員顔が真っ赤になった。

学園に来て数時間後には、舞姫の知らない所で既にファンクラブが誕生したとか。