上川だ。 落ち着かないと、こんな姿見られたくない。 上川の手が肩に触れる。 「いや!触らないで!!」 自分でも分からないくらい怖くて、後退りをすると、机にぶつかった。 「木下!大丈夫!俺や!」 そんな声とともに顔に押し付けられたのは、タオル。 「く、くさかったらごめん!とりあえず、ゆっくり息して」 タオルが汚れるなんて考える間もないくらい ーーあたしはそれに縋った。