太陽に溶かされて





「いや...あつっ!暑すぎん?」

「...そうだね」

「反応うすっ!」



ジュース片手にケラケラと笑う上川。

こういう所、モテるんだろうな。



「ねぇ 上川」

「ん?」

「あんたっていつも...こうなの?」

「どうゆうこと?」

「やっぱなんでもない」

「なんやねん!気になるやん」



本当にいーのと言ってミルクティーを飲むと、上川は首をかしげて、でもそれ以上は何も聞いてこなかった。




炎天下のなか 走ったあたしたちは、すぐにギブアップしてコンビニに避難した。


上川はコーラ、あたしはミルクティーを買って 近くの公園のベンチで飲んでいる。


と言っても、2人の間にちゃんとした会話はなく、上川が一方的に話して、あたしが頷く程度。



.......