「着いたで。起きてー。大丈夫か?」

目がさめると、どこを見ても真っ白で雪が

降っていた。もうスキー場についていて、

駐車場にバスを止めるところだった。

「ごめんな。雪見せようと思ったんやけど、
起こそうと思った時辛そうな顔で寝てたか
ら起こせなかった」

私は大丈夫と頷きバスを降りると、冷たい外

気で体が凍りそうだった。足元はフワフワの

雪の下に硬い氷のようなものがあって歩くの

が辛かった。実行委員なのでフラフラしなが

ら先頭を歩いていた。